玄米で温活
玄米は白米に比べ豊富な食物繊維、ビタミンやミネラルを含み、フィチン酸やGABA(ギャバ)などの効果も期待される完全食との呼び声も高いです。GABA(ギャバ)は非タンパク質性アミノ酸で、水に溶ける性質なので腸管から素早く吸収されます。
GABA(ギャバ)を摂取することで、副交感神経が優位に傾きリラックスした状態は体温を上げますから、温活に取り入れたい食材です。ただ玄米は消化に悪いだとか、残留農薬を考慮すると少し工夫が必要なようです。その代表的な食べ方に酵素玄米と発芽玄米があるのをご存知でしょうか。
酵素玄米
酵素とは生体で起こる化学反応に対して触媒として機能するたんぱく質分子で、消化酵素、代謝酵素、食物酵素とも呼ばれます。例えば生の果物などは食物酵素が豊富です。
新鮮な野菜も酵素が多く、大根にはアミラーゼという消化酵素が豊富です。おろして食べるとより効果的に酵素を取り込めます。生の肉や魚も酵素が豊富な食材です。


酵素玄米は玄米に小豆などの豆類を入れて炊き、保温釜で3日間以上寝かせたものを酵素玄米と呼ばれ、時間を置くと酵素が増えると言われています。
胚芽には酵素が含まれていると言うものの、酵素は熱に弱いはずなので疑念は残ります。「玄米の胚芽に含まれる酵素は熱に強い」言う説もありますがこの調理法で酵素が増えるという見方は少数なようです。
しかし、酵素の数は無数にあるので新たな発見に期待したい所です。
酵素玄米はほかに「寝かせ玄米」とか「熟成玄米」と呼ばれます。小豆のタンパク質やアミノ酸が反応し、褐色物質メラノイジンが生成され、強い抗菌作用により保存性が上り、もちもちとした食感で消化もしやすい上GABA(ギャバ)も増えます。
GABA(ギャバ)は非タンパク質性のアミノ酸で腸に吸収されやすく、疲労回復、睡眠の質の向上、血圧を下げる働きや自律神経の乱れを整える効果などさまざまな報告がされています。
発芽玄米
発芽玄米は玄米を発芽させることでGABA(ギャバ)を5倍に増やし、発芽の際に眠っていた酵素が活性化し、出芽のために必要な栄養を玄米の内部に増やすために、そのままの玄米よりも栄養価が高くなるといわれています。

水につけ発芽させることで、有毒な発芽抑止成分が水に流出し無毒化することができるといわれています。
しかし発芽させるといっても米の製造過程で乾燥方法の違いもあって、うまく発芽するとは限らないようです。
天日などによる自然乾燥であれば間違いないのですがかなり高価になります。人工乾燥、特に高温で乾燥すると発芽率は下がります。
発芽酵素玄米
そこでおすすめしたいのが発芽もさせつつ、発芽しきれないものは熟成することで補える「発芽熟成玄米」というやり方です。
発芽させることでGABA(ギャバ)も増加し、残留農薬を減少させます。発芽玄米と寝かせ玄米の方法を合わせることで発芽がしにくい玄米でも効能を最大限引き出せるのかと思います。

そして、寝かせることにより玄米の糖質に小豆のタンパク質やアミノ酸が反応し、褐色物質メラノイジンが生成され、強い抗菌作用により保存性が増します。柔らかくもちもちとした食感も美味しく、消化が良く胃にもやさしい。是非お試しいただけたらと思います。
参考ページ ゆる玄米.com https://yurugenmai.com
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