冷えの特徴4つのタイプ分け
一口に冷え性といっても人によって症状は様々です。大きく4つにタイプ分けされ、手や足が冷たい四肢末端型冷え、特に下半身が冷える下半身型冷え、自覚がないけれどお腹を触ると冷たい内蔵型冷え、加齢や筋肉量の少ない人に起こりがちな全身型冷えがあります。自分のタイプを知って対策を立てましょう。
運動不足や生活習慣の乱れやストレスによる自律神経の乱れにより、血流が悪化して末端へ行くべき血流が阻害されることで、手足が冷たくなります。体温はさほど低くないが、手足の末端が冷たいのが特徴です。寒いと血管が収縮することで血流が悪くなるうえに、心臓からの血液の供給が、末端の毛細血管まで届かなくなります。
肩こりや頭痛を感じやすい人も多く、手足が冷たいことで、深部体温が下がらず寝つきも悪くなります。それは人体が、深部の体温を下げることで眠気をもたらします。眠たいとき体がポカポカする感じは、深部体温の熱が放出されることで起こります。
下半身に冷えを感じる時は、長時間座りっぱなしのような状態や、運動不足、または下肢の神経が臀部や腰の圧迫による血行不良を疑ってみましょう。下半身型冷えは中高年に多いと言われています。このタイプの人は姿勢の悪さや、骨盤の歪みが原因になることもしばしばです。就寝中寝返りが少なかったり、片側だけで足を組む癖なども、骨盤を歪ませ、血流障害を引き起こす原因の一つです。
お尻や太ももに、老廃物や余分な水分などの、不要な分泌物が蓄積し、血流やリンパの流れが阻害されることで、いわゆる脂肪の塊であるセルライトが溜まります。そのセルライトが血流を阻害することで、更なる血行不良の悪循環に陥ります。下半身型冷えの人の傾向としては、顔のほてり、汗っかき、手は温かいけど足が冷たいなどの特徴が目立ちます。そして極端に歩かない人にも多いです。
冷えは感じていないが、お腹を触るとひんやりしている。また脇よりお腹が冷たい、といった特徴のある人が、内蔵型冷えです。「隠れ冷え」などとも呼ばれ、清涼飲料水のような甘い飲み物をよく飲んだり、炭水化物の摂りすぎの傾向がある人に多いと言われています。
また腸は第二の脳と呼ばれ、互いの相関関係で影響を与えていることが分っています。ストレスとの関係も深く、腸の働きが悪くなると鬱や心の不調にも影響しています。腸の不調により自律神経が乱れ、結果的に内臓に血液を集めることができず、内臓が冷えるという悪循環になります。
表面の体温、並び深部体温とともに低下している状態で、基礎代謝が低く、運動量の低い人などが陥りやすい冷えです。年中冷えていることから、自覚の薄いこともあり、小さい子供やお年寄りなどは、周りの人の注意が必要です。
食欲不振、肉体疲労、睡眠の弊害、血色不良などを感じる方は、そのままにしておくと、身体機能の低下をもたらすことで、様々な病気の原因にもなります。また加齢に伴う筋肉量の低下は、産熱量の低下をもたらします。また熱を蓄えるのも筋肉なので、体温維持には体格に合った筋肉量が必要になります。
もし冷えを感じたら、自分がどのタイプか知ることが温活の第一歩です❕
自分の特徴を知るところから始めましょう
<四肢末端型の特徴>
- 手足が氷のように冷たい
- 過剰なダイエットしている
- 爪が割れやすい
- 水虫がある
<下半身型の特徴>
- 日頃長時間座っている
- 下半身の筋力低下
- 汗っかき
- 顔がほてりやす
- イライラしやすい
<内臓型の特徴>
- 筋肉が少ない
- 夜になると足がむくむ
- 胃腸が弱い
- 薄着
- 生理痛がひどい
<全身型の特徴>>
- 体温が36℃を下回る
- 朝起きるのがつらい
- あまり汗をかかない
- 貧血気味
- 肩がこる
- 胃腸が弱い
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