体温はどこでつくられる?

筋肉は最大の産熱量を誇る運動器官

 筋肉は走る、跳ぶ、持ち上げる、投げるなど様々な運動をする時、最大の力を発揮します。しかしそれ以外の重要な役割があるのをご存じでしょうか。人の深部体温は常に37℃前後に保たれています。なぜなら、人の細胞や組織が十分に活動するために必要な体温だからです。深部体温が低下すると、身体機能が十分に働かなくなります。体温を維持するために筋肉は、大きな役割を担っているのです。

体温が上昇すると、汗をかくことで体を冷やそうとします。逆に体は一定の寒さの限界を超えると、無自覚に歯が カクカクしてきたり、身体が小刻みに震えだしたりします。この現象は、筋肉が最も産熱にとって、重要な役割を担っている象徴的な働きで、筋肉を小刻みに震わせることで、熱の産生を促しているのです。安静時、筋肉がもたらす産熱量は22%になります。ひとたび運動することによって筋肉の産熱量は、80%まで上昇すると言われています。 

基礎代謝と体温

 人は生きている以上、呼吸して心臓を動かし続けます。一連の活動を「基礎代謝」と呼ぶのですが、その基礎代謝は筋肉量が多い人ほど、高くなると言われています。筋肉量が増えると基礎代謝は上がり、基礎体温も上昇します。そしてカロリーも消費します。

肉量が増える → 基礎代謝が上がる → 体温が上がる

体温が上がることで、免疫力も上がります。体の産熱量は脳で20%、内臓群で40%弱、筋肉22%で全体の割合は1/5 程度です。ただ鍛えることによって、増やすことができるのは筋肉だけです。温活とはまさに基礎体温を上げることです。温活にとって筋肉を鍛えることは必須ともいえます。

筋量を増やすには意識から

 理想は毎日の運動ですが、日々忙しい生活で筋トレのために時間をつくるのは至難の業です。体温と筋肉の関係を理解し、筋肉をつける意識を持つことがはじめの一歩。そこでおすすめなのが「ながら運動」です。

理想は毎日運動することができればよいのですが、日々忙しい中、筋トレのために時間をつくるのは至難の業です。体温と筋肉の関係を理解し、筋肉をつける意識を持つことがはじめの一歩。そこでおすすめなのが「ながら運動」です。

また歩く時、少しふくらはぎに負荷がかかるような、歩き方に変えてみるのもよいかと思います。ふくらはぎに負荷かけることを、意識するだけでも効果が違います。

ふくらはぎを鍛えよう

 ふくらはぎが第二の心臓と呼ばれるのは、重力に逆らい、心臓に血液を戻すことができるからです。ふくらはぎの筋肉が弛緩することで、血液は充填されます。筋肉を収縮し、静脈が圧迫されることによって、血液は押し戻されるわけです。重力により下がった血液を押し返す、この一連のポンプ作用が、第二の心臓と呼ばれる所以です。

  • 体温を上げるには基礎代謝を上げる
  • 基礎代謝を上げるためには筋量を増やす
  • 筋量を増やすには運動

 運動に時間を割けない方も、運動が苦手な人も、運動時の筋肉を意識するだけで筋トレ効果はあります。それくらい意識する力は強く「ながら運動の意識を高めるだけで?」とお思いでしょうが、イメージだけで筋肉量が増量したという、ルイジアナ州立大学医学センターやフランス・リヨン大学など多数の研究結果がでています。今後、より解明されるとことと思いますが、百聞は一見に如かずです。ためしてみれば実感できると思います。日常の動きに意識を向けて、その動作に対して意識的に負荷をかけてみてはいかがでしょうか。一日通せば結構な筋トレになりますよ。

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